宇宙技術戦略
「宇宙技術戦略」(令和6年3月28日宇宙政策委員会)は、「宇宙基本計画」(令和5年6月13日閣議決定)に基づき宇宙政策委員会が制定した政策文書。世界動向を踏まえつつ、安全保障及び民生分野における技術ロードマップを含めて技術開発の方向性を取りまとめたもの。毎年度、最新動向に合わせてローリング(改訂)がなされる。宇宙戦略基金を含めた各府省における予算要求及び研究開発の実施において参照することが求められている。
衛星、宇宙科学・探査、宇宙輸送及び分野共通技術の4分野において、「重要な技術開発」として、光通信、通信衛星コンステレーション構築、衛星量子暗号通信、衛星測位技術(準天頂衛星システム)、AI分析技術、高度計ライダー技術、軌道上サービス(デブリ除去技術や燃料補給技術)、太陽電池セル、ホールスラスタ―、赤外線センサ、サンプルリターン技術、惑星保護技術、月への降着陸技術、惑星間インターネット技術、自動ドッキング技術、物資回収技術、生命維持・環境制御技術、モデルに基づくシステムエンジニアリング(MBSE)技術、3D積層技術、液体水素エンジン、再使用ロケット、宇宙港(打上げ運用)、デバイス(ハードウェア部品)技術、及び量産化技術等をスクリーニング(峻別・識別)し、今後の技術的優位性やサプライチェーンの自律性確保を志向している。
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