日本の静止衛星開発能力
2013年に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、提示した見解によれば、我が国の衛星メーカーが開発・製造が可能な静止衛星は、5.4トン級までとされ、国際的な主流化が見込まれる5.4トン以上のサイズの製造能力の獲得には至っていないとされていた。また、基幹ロケットの静止衛星軌道能力も3-4トン級程度とされていた。
その後10年間において、H-2A204形態及びH-2B、さらにはH-3ロケットにより、静止トランスファ軌道(GTO)への投入能力は、4.6-8トン級程度まで向上しているところ、将来的な静止衛星製造能力についても大規模化が見込まれると言える。