カンヅメの宇宙開発

 我が国の宇宙産業が官需によって受注を詰める”官詰め”の状態、若しくは狭い国内市場にとどまる”缶詰”の状態に陥っている様を例えた言葉。又はそのダブルミーニングとも解される。遅くとも、2012年までに、公共政策学の分野において、その用例が確認されている。

宇宙産業の売上げ構造(官需依存度)
(C)文部科学省

 その後、約10年間において、ニュースペースが勃興し、JAXAとともに基幹ロケットの主ペイロードの一角を構成する、或いは民間のみで衛星打ち上げを試みる等、民需分野の活性化も決して無視できない今日、真に「みかん詰め(民官詰め)」の宇宙開発に到達しうるか、さらには「ビン詰(民詰め)」の宇宙開発に至れるかが今日的課題と言えそうだ。

おすすめ