軍用衛星/軍事衛星/安全保障関係衛星
軍事に利用される衛星のこと。武器として機能する正面装備的な衛星(例として対衛星攻撃を行う衛星)のみならず、偵察や通信など広く軍事用途に供される衛星を含み得る。これは、航空機における「軍用機」の語が、戦闘機や攻撃機、爆撃機のみならず偵察機、輸送機、救難機や連絡機を包含しているのと類似する。
防衛省が公知化したところによれば、我が国の「軍用衛星」については、2012年当時に情報収集用途の5機であったのが、2020年にはXバンド防衛通信衛星をはじめとして14機まで増勢していることが明らかにされている。なお、中国及びロシアについては、2020年時点でそれぞれ100機以上の軍用衛星を保有しており、中国は偵察衛星に、ロシアは軍事通信衛星に比重を置く特色がみられている。