デルタ審査(Δ審査)

 「デルタ審査」は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構におけるプロジェクト審査の一形態。経営審査や部門審査の過程で、追加で精査及び評価を行うべき項目が判明したなどの場合に、その審査とは別に、該当の追加評価項目に対する審査機会を設けること。

 ある審査を通過したベースライン(基準値)に含まれない特定箇所のみを審査すること、また、本来の審査から期間を置いて追加審査を行うことから、差分や変化量を表す「デルタ」の語を用いているものと解される。部門審査については、ΔMDR、ΔSRR、ΔSDR、ΔPDRやΔCDRといった具合に、審査名称の略称にΔ(デルタ)記号を冠する場合が多い。経営審査については、「プロジェクト移行審査(その2)」のように、ナンバリングするケースが確認されている。

 具体例として、2009年7月の陸域観測技術衛星2号(ALOS-2)プロジェクトのプロジェクト移行審査においては、地上システムの開発費を精査する必要から、「デルタ審査」の開催が提起され、約3年半が経過した2013年2月に「プロジェクト移行審査(その2)」が開催されたことが確認されている。

関連:

経営審査

部門審査

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