システム定義審査（SDR）
「システム定義審査」は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）のプロジェクトマネジメントにおけるプロジェクト審査で、プロジェクトを担当する部門・部等に開設される「部門審査」の一つ。略称は「SDR」。「プロジェクト移行審査」（経営審査）に先立ち、「プロジェクト準備段階」から「プロジェクト実行段階」への、また「計画決定」から「基本設計」へのフェーズゲートの一つとして機能する。システム定義審査（SDR）の対象となるシステム仕様には、技術提案方式（RFP）の結果が反映されるものと解される。部門・部等の長が審査委員長を務め、委員は、JAXA内のほか外部の有識者から構成される事例が確認されている。
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| (C)JAXA |
2020年度時点の運用状況として、明らかにされているところによれば、システム要求審査（SDR）では、「システム仕様書（案）」、「システム仕様の設定根拠」、「インタフェース管理仕様書」、「設計基準書（案）」、「プロジェクト計画書（案）」、「システムエンジニアリングマネジメント計画書（SEMP）」、「調達マネジメント計画書」、「リスク識別書」、及び「予備設計報告書」を審査対象文書として、「システムの基本構成、仕様、検証計画の妥当性」、「基本設計への技術的準備」状況や「体制・計画等の準備」状況を審査する。システム定義審査（SDR）を経たシステム仕様書及びプロジェクト計画書（案）は、プロジェクトのベースライン（基準値）に組み入れられる。
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